AFFIX

18AWより本格的始動となったAFFIXプロジェクト。AFFIXは「新しい活用性」をコンセプトに掲げ、従来のワークウエア ( 作業着 ) の理想的な形を追求し日常着としての実用性と進化を融合させる考えを基軸としています。 AFFIXは、Kiko Kostadinov、Taro Ray、Stephen Mann、Michael Kopelmanの計4名のメンバーで構成されているプロジェクトです。以下がAFFIXのプロジェクトメンバーの詳細です。 ■Kiko Kostadinov Kiko Kostadinovはブルガリア出身、ロンドンをベースに活躍するデザイナーです。セントラル・セント・マーチンスBA ( 学位課程 ) にてメンズウエアデザイン、MA ( 修士課程 ) にてファッションデザインを学び、同校を2016年に卒業しました。 2016年6月、LONDON FASHION WEEK期間中、セントラル・セント・マーチンスのMA卒業ショーにおいて、自身の名を冠したコレクションを発表。New Gen Menを学生として初めて受賞したメンズウエアデザイナーとなり、ブリティッシュファッションカウンシルは卒業を機にKiko Kostadinovをサポートしました。 2017AWシーズンより、MACKINTOSHのクリエーティブディレクターに就任し、2017年1月のPARIS FASHION WEEKにてデザイナーズレンジであるMACKINTOSH 0001を発表しました。同年、Forbes誌にて「30 Under 30 Europe 2017」のアートカテゴリーとして選出されました。 ※30アンダー30は、30歳未満の起業家や各分野の若きリーダー、イノベーターらを選出するものです。 KIKO KOSTADINOVブランドの特徴は、以前から存在し、これから先も存在するであろうユニフォームのファンクションという部分に着目し、そして人が服を纏った時に生まれる空間を機能を考えながらデザインとして成立可能なようにディテールをいかにして作り出すかを模索し、空間にデザインの可能性を見出している点です。パターンワークは研究とも言えるレベルで行い、あるシーズンにおいては15回以上も作り直したブルゾンなどもある程です。さらに、自身で行うパターンに加え、Vivienne Westwoodの初期のパターンを手掛け、パターン一筋で生き抜いてきた職人を起用する事もあり、温故知新の英国気質を感じられる点も魅力です。 これらの事は過去・現在・未来 ( PAST NOW FUTURE ) という時間軸において、自身が考える新しいユニフォームが未来の定番となっているようなタイムレスなものを作製していきたいという想いの表れでもあります。時代に迎合せずに、自身が「表現したい事・やりたい事」を利害関係を優先する事無くピュアに表現している人物です。 ※補足として、KIKO KOSTADINOVという名を一躍広めるきっかけの一つとなったSTUSSYとのカプセルコレクションについては下記に記載しています。 セントラル・セント・マーチンス在学中に自身でリメイクを施したSTUSSYとのカプセルコレクションを発表しました。本カプセルコレクションは、元々2013年に、NICK KNIGHTが主催するSHOWstudioから、スタイリストであるStephen Mannの元にSTUSSYのロゴを用いて何か出来ないか? という依頼が入り、それに対し当時Stephen MannのスタイリストアシスタントをしていたKiko Kostadinovがリメイクを製作。そのアイテムが、STUSSY UKのMichael Kopelmanの目に留まり、その後正式にSTUSSYからオファーを受けた事実があります。従って、STUSSYとのカプセルコレクションは二回発表しました。 ■Taro Ray セントラル・セント・マーチンス卒業。KIKO KOSTADINOVのコレクションにおけるヴィジュアルやグラフィックデザイン、インヴィテーションデザイン等に加え、MACKINTOSHのデザイナーズレンジであるMACKINTOSH 0001 - 0004においてデザイナーとしても関わる人物です。 ■Stephen Mann スタイリストであり、ブランドコンサルタントも行う人物です。Stephen Mannは、学生時代のKiko Kostadinovを自身のアシスタントとして起用した事もあります。KIKO KOSTADINOVやMACKINTOSH 0001 - 0004コレクションのLOOKのスタイリングも担当。また、メゾンブランドMISSONIのスタイリング・メンズディレクションも11AWより担当 ( Stephen Mannが就任してからショーのBGMはGimmie5のMichael Kopelmanが担当 ) 。その他、気鋭デザイナーAITOR THROUP ( アイター スロープ ) STUDIOのコンサルタントも務めています。 ■Michael Kopelman 1989年に自身が設立したGimmie5の代表であり、STUSSY UKの中心人物です。そして本プロジェクトAFFIXのビジネスマネージメント担当です。Gimmie5は、90年代よりロンドンのストリートファッションにおいて外すことの出来ない組織です。また、Michael Kopelmanは英国にSTUSSYを始めとする世界各国のストリートブランドを広めた立役者でもあります。更にNY発のインターネットラジオ " KNOWWAVE " でDJとしても出演しています。DJとしては過去に、UKの伝説的音楽レーベルMo Waxレコードの設立者の一人であるFraser Cookeと共に、Brian clubの専属DJとして活躍していました。さらに、ストリートアートシーンにおいては、90年代後半にブライアン・ドネリー ( 後のアーティストネーム : KAWS ) を発掘し、i-D MAGAZINEに紹介するなど多方面で先見の明を発揮している人物です。