T.T TAIGA TAKAHASHI

T.Tはニューヨークと京都に拠点を置くユニセックスブランドです。創業者でありデザイナーの髙橋大雅は日本の文化と西洋の思想が融合するような教育を経験。2017年ニューヨークで自身のブランドを設立しました。 ブランドコンセプトは「過去の遺物を蘇らせることで、未来の考古物を発掘する」。 デザイナー自身が十代から蒐集した衣服は数千着以上、そのほとんどが大量生産前の1920〜50年中心のアメリカンヴィンテージです。ものづくりの本当の価値は、歴史の中にすでに存在しているのではないか、そんな思いを抱き、時間をサバイブした衣服の布地や縫製、ディテールなどを考古学の観点から研究し、新たな再解釈を加えて現代に蘇らせます。衣服を化石やタイムカプセルに見立て失われつつある、織り、染め、縫製など日本古来の伝統技術や天然素材を使い、100 年後の未来にまで残る「時代を超越した衣服作り」を目指しています。 T.Tのものづくりにも生かされている日本が誇る職人の技。1000年以上続く自然染色の手わざや現存する数少ない旧式力織機など日本の伝統技術を用い、その技を受け継ぐ職人たちとの対話を重ねて、ものづくりを追求しています。 京都祇園にはT.Tのものづくりの原点として、総合芸術空間T.Tがあります。日本の美を再解釈した衣服・建築・茶室・彫刻など髙橋の芸術作品からなり、自身の哲学や美学を伝える場となっています。 27歳になったばかりの2022年4月、髙橋大雅は志半ばで永遠の旅に出ました。しかし、彼の遺志は生前彼を支えてきたチームの想いに変わり、今もそしてこれから先も脈々と受け継がれていきます。 ものづくりの飽くなき想い、それはT.Tの源泉に他なりません。 【髙橋大雅 ( タカハシ・タイガ ) とは】 T.Tデザイナー、現代美術作家。 1995年生まれ。神戸市で育ち、2010年に15歳の若さで単身渡英。ロンドン国際芸術学校を卒業後、2013年にセントラル・セント・マーチンズのBAウィメンズウエア学科に進学。在学中にアントワープやロンドンのブランドで経験を積み、2017年に同校卒業。 2018年に自身の名を冠したブランド " タイガ タカハシ " をニューヨークで立ち上げました。当初はレディースでスタートし、パリファッションウィークにて4シーズンにわたりコレクションを発表。2021年秋冬シーズンにメンズを始動。同年、日本に本格上陸。 2021年12月4日に京都祇園に総合芸術空間 " T.T " をオープン。 2022年4月9日致死性不整脈で急逝。 23AWよりブランド名を " T.T " へと変更。 100年程前の時代はファッションブランドという概念がなく、テーラーが個人のためにオーダーメイドで服を製作していました。髙橋は、服の持ち主のイニシャルを入れるのが当たり前だった文脈にならい、ブランドスタート時からタグをT.Tにしていましたが、23AWよりブランド名もT.Tとなりました。 髙橋大雅の遺志は生前彼を支えてきたチームの想いに変わり、今もそしてこれから先も脈々と受け継がれていきます。 ※スタートをニューヨークにした理由 髙橋大雅の将来的ビジョンの中には服だけでなく現代芸術があった為、アーティストやギャラリーが多数存在する現代美術の街に身を置く必然性を感じた為です。