ARMOUR JACKET GREY BLACK

今最も世界的に注目されている若手デザイナーの一人、JEAN-LUC AMBRIDGE LAVELLE ( ジャン=リュック・アンブリッジ ) によるブランドが_J.L - A.L_ ( ジェイラル ) です。まだ本格的な展開としてはAW23で3シーズン目のコレクションでありながら、世界中のバイヤーから期待を寄せられている空気を強く感じるブランドです。デザイナーはロンドン出身で、元々はファッションではなく、グラフィックデザインやスペキュラティブデザインを学んでいました。その後、服作りに関しては独学で習得。パターン製作に欠かせないソフトウェアのCADを使いこなせる技術を身に付け、同時に縫製もできるようになったというプロセスがデザイナーに至るまでのバックグラウンドとなります。そしてジェイラルにとっての転換期は世界がパンデミックによって落ち込んでいた時でした。ロックダウン中でも家で時間を持て余す事なく、好きなファッションデザインを追求するチャンスだと思い、自分で形にした数々のデザインを自身のインスタグラムへ投稿。僕もジェイラルを見つけたのはその頃でした。テクニカルな縫製と実験的なデザインを試みているような投稿画像に心惹かれて彼を追いかけましたが、どれだけ調べても世界中どこのショップでも販売している様子がなく、何者なんだろう?とずっと思っていましたが、ようやくAW22より本格始動。縁があって世界でもほんの限られた店舗でしか扱えないこのブランドをAW23よりセレクトに加える事となりました。デジタルを駆使すれば多くは実現を可能とする現代社会だからこそ、このような器用なニュージェネレーションが現れる時代なのかもしれませんね。ただ厳しい意見を言わせてもらうとすれば、ファッションを本格的に学んでいない人間がどこまでファッショニスタを感動させる事ができるのか?バイヤーとしてはそこを良い意味で裏切ってもらいたい、と期待しています。本アイテムは3レイヤーの生地を用いた個性的なシェルジャケットです。生地はGORE-TEXではありませんが、機能としては撥水、防風、透湿となります。尚、身頃のグレーの生地にはDyneema®︎ ( ダイニーマ ) の繊維を織り込んであり、軽量でありながら耐久性や引き裂き強度に優れ、摩耗にも強いタフな素材を採用。そして、モーターサイクルジャケットのようなプロテクトウエアからインスパイアされたというディテールデザインとして、後身頃と両袖にクッション性のあるウレタンパッドを圧着で施している点は意外性のあるユニークな発想ですね。テックウエアとバイカージャケットをミックスしたような感覚の仕上がりです。また、フロントのファスナーポケットの圧着テープ、縫い目に沿って裏側から施したシームテープには3Mのリフレクトテープが使われており、光に反射する仕様もポイントです。AW23のメインアイテムの一つとなりますので、ご興味ある方はお早めにチェックしてみてください。

_J.L - A.L_公式通販 ジェイラル正規取扱店

マネキン着用サイズ : M

マネキンサイズ

身長182cm、バスト90cm、ウエスト76cm、ヒップ88cm、肩巾53cm、袖丈63cm、頭回り59cm

これまでのデザイナーと異なるデザインプロセス ( 下層のプロフィールにて後述します ) により世界的に注目され、かつ限られた店舗のみでの展開となる_J.L - A.L_ ( ジェイラル ) からARMOUR JACKETのご紹介です。

●本アイテムはバイカージャケットとテクニカルウエアをミックスするという考えで製作されています。

●黒い部分は88%ナイロン、12%ポリウレタン混紡の3レイヤー生地でメンブレン入りですので撥水性、防風性、透湿性があります。グレーの部分は62%ナイロン、38%ポリエチレン混紡のダイニーマ生地で世界最高峰の強度を誇ります。

●前身頃両サイドのチェストからウエスト部分にかけて大小のZIPポケット ( 大 : 縦27cm×横14cm、小 : 縦14cm×横10cm ) がTOTAL四つ付いています。ZIPを囲うように3Mのリフレクターテープが施されています。

●袖の肘部分、袖口、後身頃の裏側に圧着にてパッドが施されています。バイカージャケットからのインスパイアディテールです。

●縫い目に沿って裏側に3Mのリフレクターシームテープを施しています。

●裾の裏側両サイドにドローコードが施されており裾巾のサイズ調整が可能です。

●袖口にはベルクロテープ付きアジャストパーツが施されており袖口のサイズ調整が可能です。

_J.L - A.L_とは

デザイナーはJEAN-LUC AMBRIDGE LAVELLE ( ジャン=リュック・アンブリッジ ) です。ジャン=リュック・アンブリッジはイギリス生まれ。英国ゴールドスミス・カレッジでデザインを学んだ人物。肩書き自体はグラフィックデザイナーです。グラフィックから木工、スペキュラティブ・デザイン(※1)など、多種多様な表現手段でデザインを行っています。ファッションに関してはシステムやパターン、カッティング等のほぼすべてを独学で勉強しスキルとして身につけています。近年ではスポーツ、アウトドア、ファッションなど幅広い領域のブランドにデザインを提供。衣服のデザインに特化して開発されたソフトウェアであるCLOを用いて全ての衣服を製作しています。

※1. スペキュラティブデザインはRCAの教授であるアンソニー・ダンによって提唱されました。スペキュラティブデザインは問題解決ではなく「問題を提起するデザイン」です。「スペキュラティブ」とは日本語で「思索する・推測する」という意味であり、スペキュラティブデザインは「未来について考えるきっかけを提供する」事を目的としています。

下記は_J.L - A.L_ブランドとしてのオフィシャルリリースです。

_J.L - A.L_は技術革新にインスパイアされた、継続的な開発に重点を置くブランドであり、そのユニークなフォルムは既存のトレンドよりも実験的要素を優先した結果です。

_J.L - A.L_の素材やスタイルの開発の指針は、シンプルな構造から快適性、機能性を生み出す自然の力からインスピレーションを受けています。

_J.L - A.L_のデザイン言語は最先端のテクノロジーを核としながら、デジタルを駆使したデザインと組み立ての即時性から生まれます。

迅速な反復によってアイデアをルックに進化させる能力は、絶えず変化し続けるシェイプを生み出し、瞬時に新たなフォルムを作り出します。

市場ではなくプロセスを重視する仕事を行うことで、デザイナーは職人であると同時に指揮者である事を示しています。

2020年に機能的で独創的なウエアを製作したプロジェクトがきっかけとなり、ブランドをスタートし、近年ではHOKAとのコラボレートやGOLDWIN 0の初代デザイナーを務めるなど、世界的に注目を集めています。

20231025