LONG MARY TEE BLACK

All Season Collection

  49,500 yen (Tax in)

SOLD OUT

Question About This Item

2022年以来、久しぶりにTIGRAN AVETISYANの新作アイテムをご紹介させて頂きます。Tシャツはこういう形じゃなければいけないというルールはありません。様々な形のTシャツがあって良いと思います。これだけ着丈の長いロングTシャツのリリースにあたり、「別にこういうTシャツがあってもいいんじゃない?」とアンチな姿勢でイデオロギーの壁を軽く突き破ってくるのがTIGRAN AVETISYANの良さですね。 2014年に自身のブランドをスタートさせてから2024年がちょうど10周年の節目にあたるTIGRAN AVETISYAN。本人曰く、これまで彼が学んできた事の総括となり、ある意味、原点回帰とも言えるコレクションとの事。いつものように後身頃には彼のブランドロゴと “ NOT PARIS ” のワードが掲げられていますが、今回はさらに「10 yeARS OF siLence」と銘打たれたタイトルも同時に掲げられています。これは1967年に刊行されたGabriel Garcia Marques ( ガブリエル・ガルシア・マルケス ) 著の「100年の孤独」からの引用です。要約するのが大変難しい長編小説のようですが、ある一族に関する何世代にも続く物語を、始まりからやがて衰退、滅亡するまでの100年間が描かれています。そこには運命や自由意志、時間の回帰について書かれているそうですが、まるで現代の世界情勢について憂慮し、彼ならではのメッセージをだぶらせているようにも感じます。それは何故かと申しますと、前身頃に描かれたグラフィックにその理由が隠されています。MARYと書かれたこの書体はミリタリーで使われているフォントであり、ワード文字を並び替えるとARMYにもなります。つまり、ARMYという単語の文字を並び替えるとイエス・キリストの母の名前を綴ることでき、同じ文字で二つの異なる意味を持つことにTIGRANは気付いたとの事。聖母マリアは純粋なる母性愛の象徴として信仰されていますが、その名前の裏側には戦争という言葉が隠れていた。現在、世界各地で宗教という名の下に正義を振り翳した戦争が行われており、そこには罪の無い多くの犠牲者が存在している現実があります。宗教観の違いや民族間での争いという話から発展する紛争も、表向きは美しい正義を守ろうと見せながら、もしかすると誰かが権力を使って保身や私利私欲を理由に裏で糸を引き、無意味に沢山の命が奪われているかもしれません。歴史は繰り返される、、、よく言われる言葉ですが、価値観や物の見方を変えなければ、この現代においても衰退の一途を辿るだけの歴史を積み重ねていってしまう事への危惧が発せられているように感じます。真実とは何か?現代社会へ向け、痛烈なメッセージを纏ったTIGRANらしいTシャツに仕上がっていると思います。

TIGRAN AVETISYAN公式通販 ティグラン アヴェティスヤン正規取扱店


マネキン着用サイズ : ONE SIZE

マネキンサイズ

身長182cm、バスト90cm、ウエスト76cm、ヒップ88cm、肩巾53cm、袖丈63cm、頭回り59cm


アンチ精神をベースに時代が変わっても不変のメッセージをウエアを通して伝えるロシアンブランドTIGRAN AVETISYAN ( ティグラン アヴェティスヤン ) の新作のご紹介です。


下記は本プロジェクトに関してTIGRAN AVETISYNAからのコメントです。

世の中にそして特にファッション界に誠意というものが足りません。全ては私利私欲の為です。ファッションそのものがバブルの中で生きていて、世界で何が起きているのか全く気付いていない。私は子供のように真摯で無邪気な気持ちで仕事に取り組みたい。子供たちがこの世界で生きていけるように、私はこの世界にポジティブな足跡を残したいのです。


●本アイテムは100%コットンのハリ感のある生地を用い製作されています。

●TIGRAN曰く前身頃のアートワークは次のような意味です。米軍のフィジカル・トレーニングTシャツのARMYという単語のアルファベットを並べ替えると、イエスの母の名前を綴る事が出来る事に気づいた。同じアルファベットを使って、並べ替えると二つの異なる意味がある。

●後身頃の「10 Years of Silence」。ガブリエル・ガルシア・マルケス著『100年の孤独』の引用です。TIGRAN曰く要約するのが難しい大作だ。しかし、ある一族とその何世代もの物語を、始まりから彼らが地球上から姿を消すまで描いている。運命、自由意志、時間の回帰、孤独、愛について書かれている。また、私の最初のコレクションSS14からこの夏で10年になります。このコレクションは私が学んできた事の総括であり、ある意味、原点回帰でもあります。

●後身頃の「NOT PARIS」・・・パリコレが全てだと思わない方が良い。との皮肉です。ファッションといえばパリコレという代名詞が絶対的正義ではなく、違う目線で見る事の大切さの提案です。

●ブランド織りネームに描かれたハサミ・・・タグなど意味ないので切ってくださいとの意味。アイテムを購入する際の判断基準がタグ ( ブランド ) だけにならないようにという提案です。

●前身頃の裾には「NO」の織りネームが付いています。「NO」はTIGRAN AVETISYANがセント・マーチンス卒業コレクションから用いているワードです。これはイデオロギーやイメージに捕われ過ぎて何の疑問も持たず、日々の出来事のみならず存在している事さえ当たり前のように受け入れてしまっている事に対する危険性に、警鐘を鳴らす想いでメッセージを可視化したものです。

●前身頃のウエスト部分両サイドにポケットが付いています。


TIGRAN AVETISYANとは

モスクワ出身で、ロンドンのセントラル・セント・マーチンスを2012年に卒業。同校内では数人しか開催する事が許されない卒業コレクションで、LVMHのスポンサー賞を獲得致しました。あるシーズンにおいて、何かに対するアンチや皮肉の比喩などを盛り込みコレクションテーマとしました、という事ではなく彼は常に軸にアンチが存在しウエアを通してメッセージを発信し続けています。その姿はまるで活動家のようです。試行錯誤しながらファッションを通じ自身の考えを発信しメッセージを伝えたいと戦い続けている姿は非常に美しく、そしてリアルです。故にTIGRAN AVETISYANの作るウエアは信じられるのです。


20240804

FABRIC : Cotton100%
COLOR : Black
COUNTRY OF ORIGIN : China

Go to Cart