2020年秋冬よりスタートした新しいレーベル " AVAILABLE NOWHERE "。1980年代よりUKで活動していたスタイリスト兼アクセサリーデザイナーであるJudy Blame ( ジュディ・ブレイム ) が2年前にお亡くなりになられたのを機に自身の名義で手掛けてきたブランドから名称変更したレーベルとなります。ジュディ・ブレイムと言えばボタンや安全ピンをモチーフとしたハンドメイドのネックレスやブローチ、そしてプリントTシャツやコーチジャケット等、彼のアイコンデザインとして様々なアイテムを世に残しています。ダイヤモンドの輝きだけが素晴らしい訳ではないという考えのもと、D.I.Y.の精神でテムズ川でゴミを拾ってきて、それらを組み合わせて一点物のアクセサリーを作ってきたジュディ・ブレイム。要らなくなった物にまた新しい価値を与えるクリエーションは様々な人々に多大な影響を与え続けてきました。その要らなくなったゴミの一例となる「 ボタン 」。この木製ボタンブローチは大・中・小それぞれのサイズが3個で1セット販売となり、職人さんが全て手彫りで一つずつ丁寧に製作されているとの事。最も大きなボタンのボタンホールには木製の円錐形のパーツが接着されています。パンクのアイコニックなスタッズを木製で表現したジュディならではの個性的なディテールが魅力的ですね。さらに中型のボタンはボタン穴に糸を通してある様子もリアルに再現してあり、芸の細かさが確かなクオリティーに繋がっています。このブローチの裏側にはJudy Blameのサインもしっかり彫られており、ファンにとってコレクターアイテムとなってもおかしくはないはず。パンクな精神性を表すアクセサリーになる為、好きな場所に好きなようにこのボタンブローチを付けて楽しんで頂ければと思います。
9月29日入荷商品AVAILABLE NOWHERE公式通販 アヴェイラブル ノーウェア正規取扱店
UKのスタイリスト、ジュエリー・デザイナー、アーティストとして一つのカルチャーを築き、2020年の現在でも影響を与え続けているクリエーターJUDY BLAME。これまでは彼自身の名前を冠したブランド名でのリリースが主でしたが20AWはブランド名を " AVAILABLE NOWHERE " とし本名義では初リリースとなります。
新たなカルチャーを作り新たな価値観を生み出した本当のクリエーターであるジュディ・ブレイムのアイコンの一つであるボタンをモチーフとしウッド製で製作。職人による手掘りです。最も大きなボタンのボタンホールには木製の円錐形のパーツが接着されています。スタッズを表現しています。裏面にピンがございますのでブローチとしてお使い頂けます。三点セットの価格です。
JUDY BLAMEは1960年2月12日生まれ、2018年2月19日没。本名はクリス・バーンズ。JUDY BLAMEの名付け親は彼の友人であるファッションデザイナーのアントニー・プライスとモデル・美容師だったスカーレット・キャノンです。1980年当時JUDYが20歳の頃、彼はコートチェッカーとしてクラブで働いていましたがお客さんから預かったコートなどを他のお客さんに着せていたり ( くしくもスタイリストという後の仕事に役立ったとも言えるのか? ) 、この他にも事件とも言えるような事をしていたそうです。当時の友人が思いつきで何となく彼をJUDY ( このJUDYは女優のジュディ・ガーランドが由来 ) と呼ぶようにはなっていたのですがお騒がせを色々とやっていたので、皆、JUDYのせいだ! というようになり「 せいだ! 」=「 BLAME 」をJUDYにつけてJUDY BLAMEと呼ぶようになりました。
その後、アクセサリー製作をし始めるのは1981年以降。当時はお金もないのでUKらしくD.I.Y.精神で廃材やおもちゃの包装、お菓子のゴミ、海岸のゴミなどを集めて製作していました。D.I.Y.精神で始めたこのアクセサリー作りは後々革命的になるのですが、マルセル・デュシャンが便器に 「 泉 」 と名付けたように、ピーター・サヴィルが超新星爆発の波形をレコードジャケットのアートワークにしたように、JUDYも捨てられて本来の意味を失ったものに別の命を与えてアートに昇華させ新たな美意識や価値観を作り出し評価を得た方です。世界中で現在活躍している超有名デザイナー達もフェイバリットに挙げる方は非常に多いアーティストです。生前、彼はインタビューで 「 私はダイヤモンドが安全ピンより優れているとは思いません。私にとってそれはただの物や形です。すべてに美しさを感じています 」。 と語っています。
1986年にシューデザイナーのジョン・ムーアが主導となりスタートしたThe House of Beauty and Cultureに参加。靴をジョン・ムーア、服をクリストファー・ネメス、アクセサリーをジュディ・ブレイムが担当。当時のメンバーはジョン・ムーア、クリストファー・ネメス、ジュディ・ブレイム、デイブ・ベイビー、スカーレット・キャノン、アラン・マクドナルド、リチャード・トリー等がいました。The House of Beauty and Cultureはセレクトショップのはしりともいえる存在であり、話題のスポットとして当時ボーイ・ジョージやリー・バウリー、デレク・ジャーマン、マルタン・マルジェラ等が通っていたそうです。現在Diorのメンズダイレクターを務めるキム・ジョーンズにとってジュディ・ブレイムはHEROの一人であり、Louis Vuitton時代も現在のDior時代もジュディ・ブレイムとコラボレートしております。
その後THE House of Beauty and Cultureは三年ほどで消滅しジュディ・ブレイムはスタイリストとして活躍。雑誌としてはi-DやFACEで活躍。この二つはその雑誌が存在する前と後で区切りが出来るくらいの影響力のあるファッション・カルチャー誌と言われています。特にi-Dは世界初の絵文字とされるi-Dのロゴを作ったテリー・ジョーンズが創設。テリー・ジョーンズはPILのロゴも作っていたりします。さらにストリートスナップの元祖も実はi-Dです。その他、ボーイ・ジョージ、ビョーク、ネナ・チェリー、マッシヴ・アタックなどのミュージシャンのスタイリング、コレクションデザイナーたちとのコラボレーションも精力的に行っていきます。ストリートハントや、ヴィンテージやミリタリーとメゾンブランドのミックススタイリングを初めて行ったと言われているスタイリストであるレイ・ペトリが結成したバッファローというクリエイターチームともジュディ・ブレイムは親交があり当時も今も皆にリスペクトされていた人物でした。また、SHOWstudioの写真家兼ディレクターであるニック・ナイトはジュディ・ブレイムについて 「 常にユニークであり、常に弱者のチャンピオンであり、常に反体制であり、常に刺激的で、非常に才能があり、常に100%。素晴らしい 」。 と語っています。
FABRIC : Wood100%
COLOR : Brown
COUNTRY OF ORIGIN : U.K.