2019年春夏のadidas by RAF SIMONSは、絵画技法の「 トロンプルイユ 」にインスパイアされ、過去、現在、未来というキーワードを巧みにレイヤーしていくという今までにない方法に挑戦しています。「 トロンプルイユ 」はフランス語で「 目をあざむく 」という意味ですが、今回のスタンスミスに用いた技法は遠近法を利用して2Dの平面に3Dのリアリティをもたらすというものだそうです。確かにプリントの陰影によってスタンスミスが本物のマイクロペーサーのように見えてしまうから不思議ですね。特にシュータン部分の万歩計は立体的なプリントがリアルで本当に万歩計が付属されているのかと思ってしまった程です。また、ヴィンテージシューズ特有の汚れ、履きしわ、ソールの黄ばみ、摩耗などの様々なディテールがリアルに再現されており、本物の要素を新しい視点で現在に蘇らせています。adidasの強みは長い歴史の中で生み出されてきた数々の名品の多さにあると思いますので、UKラバーであるRAF SIMONSも恐らくこの点に重きを置いたと思いますよ。
4月15日入荷商品adidas by RAF SIMONS公式通販 アディダス バイ ラフ シモンズ正規取扱店
UKユースカルチャーをデザインのインスパイア源の一つとするRAF SIMONSと、数多くのミュージシャンやクリエーターに選ばれ続けUKユースカルチャーと共に歴史を刻んできたadidasとの、名前だけではない大変意義のあるコラボレーション。2019年春夏で12シーズン目を迎えます。同コラボレーションから19SS NEW MODELとなるRS MICRO STAN SMITHのご紹介です。
19SS NEW MODELとなるRS STAN SMITHシリーズは、フランスの詩人アンドレ・ブルトンが提唱した1920年代〜1940年代中期 ( 終焉時期は諸説あり ) の思想活動・芸術形態であるシュルレアリスムにおいて用いられていた手法・絵画技法のトロンプイユ ( フランス語で眼を騙すという意味 ) からインスパイアを受け製作されています。
60年代中期にリリースされたハイレットをルーツに持つスタンスミスモデルをベースにしてadidasのアーカイブモデルをプリント。ヴィンテージシューズ特有の汚れやシワ、ひびや摩耗などの経年変化までもをプリントにてリアルに再現しています。
※adidas by RAF SIMONSのスタンスミスについて。
オリジナルディテールであるサイドのベンチレーションホール ( 通気口 ) は、スリーストライプスではなく「 R 」マークをパンチング。右足シュータンはスタンスミス、左足シュータンはRAF SIMONS自身のイラストとなっており両足のシュータンイラストを自身のイラストにしなかったのは、RAF SIMONSからスタンスミスへの特別な想いを表していると推測しています。
本アイテムで採用したアーカイブモデルは1984年に発売された革命的スニーカーであるマイクロペーサーです。同モデルが発売された80年代中期は、APPLEのMACINTOSHやCASIOのG-SHOCKなどがリリースされた時代でした。左足のシュータンに埋め込まれたデジタルLCDマイクロコンピューターは、時刻、日付、ストップウォッチなどの機能がございました。
現在で言う所のウェアラブル端末仕様。オリジナルはボストンのコンピュータ歴史博物館にも展示されているほどです。リリース当時は高級なカンガルーレザーを用い、当時の販売価格は58,000円でした。
ARTバイヤーの経験もあるRAF SIMONSらしいART的手法を用いた表現で「アートandファッション」を体現し、新たな価値観を持つアイテムに昇華している点は本コラボレーションの魅力ではないでしょうか。
FABRIC : UPPER ( synthetic fiber , leather ) , SOLE ( rubber )
COLOR : Silver
COUNTRY OF ORIGIN : China