TIGRAN AVETISYANとELIMINATORとのコラボレーションによる最新作 「 THE WALLS II 」 をご紹介します。TIGRAN本人によって、2年以上もの構想期間を経て実現した本作品は、AW19シーズンに発表した 「 THE WALLS 」 の進化バージョンとなります。「 THE WALLS 」は、あらゆる壁 ( 物理的であったり、形而上的 [ 自分自身の内に存在する壁や社会的な壁 ] であったり ) との境界線にある問題をアートワークに落とし込んだコレクションです。今回TIGRANがモチーフにした 「 レンガ 」 は、積み上げていくと言わずもがな壁になります。壁を形成する要素にフォーカスし、メッセージを反映させたTシャツをレンガ化したいと、本人から提案を受けて 「 THE WALLS II 」 の共同プロジェクトを開始しました。商品というよりもメッセージを帯びたアートとしての試みですね。Tシャツをレンガサイズにシュリンク ( 圧縮 ) 加工できる工場背景がロシアには無いとの事で、今回はTシャツを生産するプロセスから最後の加工まで全て日本で行いました。レンガサイズに圧縮されたTシャツは、包まれたビニールの封を開けてテラコッタカラーの生地を広げて頂き、一度水通しをして頂いてからご着用ください。Tシャツのボディーは、SS20で販売したクロップドTシャツのシルエットを採用し、今回はサイズ展開を加えたMサイズとLサイズをご用意しました。パターンやグラフィックデザインはもちろんTIGRANの完全オリジナルです。ボディーは日本製で、超ヘビーオンスの天竺にこだわり特別に生地から製作しています。そして、ボールバイオ加工を施しユーズド感をプラスしています。全種類に採用されたバックプリントは、カナダ出身の英文学者であるマーシャル・マクルーハンの言葉 「 The medium is the message ( 媒体はメッセージである ) 」 をTIGRANが引用し、彼が得意とする弁証法的表現を用い、現代の社会のシステムや個々のアイデンティティを問うメッセージとなっています。フロントのアートワークに関しては、「 非物質的な側面を扱う会社 」 を架空に設定し、広告宣伝を模倣したタイポグラティーで構成し、メッセージを盛り込んでいます。着用される方のアイデンティティが透けて見えるような素晴らしい作品に仕上がっていると思いますよ。ぜひ、みなさんにご着用頂き、今まさに欠落してしまった部分を埋めて頂きたいと願っております。
フロントデザインについてはELIMINATORが独自に解釈したものを下記に参考として記載させて頂きます。
脳にチェーンで錠をかけられたような状態 = 情報コントロールにより真実が見えない状態。そんな状況をBRAINCUFFEDというワードと共にチェーンを巻き付けたグラフィックで表現しています。しかし心配するな!と前向きなメッセージも添えられていますね。本コラボレーションのアートワークに関しては、非物質的な側面を扱う架空のサービス会社による広告を例えてデザイン構成されています。1-800 ( アメリカのトールフリー : 日本のフリーダイヤルのようなもの ) の後ろにラテン語で、”あらゆる事を疑うべき”と明記。そして最後には 「 これらのチェーンを今日外そう 」 と、イデオロギーからの解放を訴えています。例えば、テレビのようなマスメディアに出ている情報だけを鵜呑みにしていては、真実にはたどり着けないよ。何故ならば情報操作されているから。そして、同調圧力に屈してはならない!そんなメッセージを伝えようとしているアートワークだと感じています。
2021年4月24日入荷商品TIGRAN AVETISYAN公式通販 ティグラン アヴェティスヤン正規取扱店
THE WALLS II
TIGRAN AVETISYAN × ELIMINATOR SPECIAL PROJECT
構想・実現に二年を費やした、TIGRAN AVETISYAN×ELIMINATOR SPECIAL PROJECTから、4グラフィックTOTAL60個限定のレンガTEEシャツをリリースします。
本作の為に新たにオリジナルボディーを製作し、TIGRAN AVETISYANの新作ARTをプリントしています。さらに、製品にボールバイオ加工を施しユーズド感をプラス。最終工程として、テラコッタレンガを彷彿させるファブリックで覆いシュリンク加工する事で、まるで本物のレンガのように仕立てました。
本作は、フランスの哲学者ジャン = ポール・サルトルによる1944年の戯曲 『 出口なし 』 から着想を得て制作されたTIGRAN AVETISYAN 2019AWコレクション " THE WALLS " を進化させた、2021年版 " THE WALLS II " です。
" THE WALLS " コレクションでは、自身を含めた人々や政府、メディアが、私たちの周りに建てる境界線 ( 物理的または形而上的 ) を壁と定義し、まずは現状を理解してもらうために、ネット上で公開されている画像を用いてコラージュしたアートを制作しました。そして、折りたたんだTシャツの上にプリントし額に入れ、着る事が出来るアートとして発表しました。
4月22日にアップしたFRAME Tシャツは、本作へ繋がるストーリーとしてアップしました。
今回の " THE WALLS II " は、壁の対象を主に形而上的側面に重きをおいたタイポグラフィーで構成されています。まるで、これら一つずつが様々な壁を形成しているパーツのごとくであり、ブロック状に固められている理由でもあります。
商品というよりもメッセージを帯びたアートとしての試みである " THE WALLS II " 。TIGRAN AVETISYANオリジナルリリースでは、「 最高のアイディアは、常に異なる分野の境界線上にあると信じている 」 と記述されており、FASHIONとART双方の間に立ちたいというデザイナーのスタンスを表明するコレクションとなっています。
本作のアートワークに関しては、「 非物質的な側面を扱う会社 」 を架空に設定し、広告宣伝を模倣したタイポグラティーで構成されています。
●本アイテムは、100%コットンの度詰天竺生地を用い製作されています。20番手双糸の生地の為、ヘビーオンスでかなりしっかりとした生地です。
●前身頃のアートワークの解釈に関して下記に記載します。
BRAINCUFFED? ( 脳に手錠をかけられた? )
FRET NOT! ( 心配するな!やきもきするな! )
CALL 1 – 800 - OMNIBUS-DUBITANDUM ( 1-800はアメリカのトールフリー : 日本のフリーダイヤルのようなものです。- あらゆることを疑うべき ( ラテン語 )
LOSE THOSE CHAINS TODAY ( これらのチェーンを今日なくそう )
●脳にチェーンで錠をかけられたような状態 = 情報コントロールにより真実が見えない状態。そして、1-800 ( アメリカのトールフリー : 日本のフリーダイヤルのようなもの ) の後ろに、ラテン語で、” あらゆる事を疑うべき “ としています。何故あえてアメリカのフリーダイヤルにしたのか、、、これ以上は皆さんそれぞれで推測してください。表に出ている情報だけを鵜呑みにしていては、真実にはたどり着けない。そんなメッセージを伝えようとしているアートワークです。
●後身頃のプリントは、" This medium HAS NO MESSAGE "。カナダ出身の英文学者であるMarshall McLuhan ( マーシャル・マクルーハン ) の有名な言葉であるThe medium is the message. ( 媒体はメッセージである ) を引用しています。右記はTIGRAN AVETISYANのコメントです。「 彼が言いたかったのは、私たちがコミュニケーションする手段や技術が、私たちを形作り、私たち自身を定義するということです。これは、現代のインターネット時代には信じられないほど当てはまります 」。
●同じガジェット、同じアプリケーション。全てが同じ様なフォーマットで統一され、その中で生きる事によって、アイディアの欠如へと繋がり、メッセージが何も無い状態に陥ってしまう事への危機感を伝えようとしているアートワークです。
FABRIC : Cotton100%
COLOR : Black
COUNTRY OF ORIGIN : Japan