本アイテムは、ドロップショルダーのクルーネックTシャツの上にシャツ生地で作られたVネックの前身頃のみをレイヤードしたTシャツです。Vネック型のシャツをカットオフし、カスタムして縫い付けたようなデザインが個性的に映るTシャツと言えるでしょう。部分的な縫い付けの為、ふらしてある前身の生地を抑えるように、両サイドから後ろに回した共地のテープで固定しています。オリジナルのアイディアが目を惹く一枚ですね。そしてSS22シーズンもALMOSTBLACKのコレクションにおいて、日本の抽象画家である白髪一雄氏とのコラボレーションを実現しています。世界的に著名なペイントアーティスト、ジャクソン・ポロックと肩を並べる程の作品価値が付いている白髪氏は、天井に吊るしたロープにぶら下がり、床に広げたキャンバスに勢い良く足で滑りながら描く手法、「フットペインティング」での制作を1950年代から始めた美術作家です。後身頃には白髪氏の作品「うすさま ( 1999年作 )」をインクジェットプリントし、前身頃の裾部分には同作品のクレジットを記載したパッチが配置されています。アート作品を視覚的に楽しむだけでなく、実際に着用して白髪氏の波動を感じてみてください。
ALMOSTBLACK公式通販 オールモストブラック正規取扱店
RAF SIMONS STUDIOで経験を積んだ中嶋峻太氏が手掛けるメンズブランドALMOSTBLACK ( オールモストブラック )から、レイヤーTシャツのご紹介です。
22SSのALMOSTBLACKのテーマは21AWに引き続き「 A-Un / 阿吽 」。
下記はブランドオフィシャルリリースです。
何かを一筋に作り続けていると、その過程の中でいつの間にかその何か以外の"何か"が生まれている。
一雄氏がペイントの際に使っていたペンキ缶やスプーンなどの道具、フットペイントの際に体を支えていたロープは、それ自体に作為は無くとも使い続けて絵の具が重なり合った様はただの道具ではない"何か"に見えたし、富士子氏が制作の際に着ていた絵の具の飛び散った白い作業着には計算されていない格好良さがあった。
貴重な資料や映像を見せていただき、作品が生まれる過程や、そこで生まれた物も含めて白髪夫妻の作品に改めて魅了された。
洋服はアート作品そのものではないかもしれないが、作り続けることで"何か"にはなれると信じて。
白髪一雄 / Kazuo Shiraga
1924年 兵庫県に生まれる
1950年 村上三郎らとともに先鋭的グループ「 0 ( ゼロ ) 会 」を結成する
1955年 具体美術協会会員となり、第1回具体美術展 ( 小原会館、東京 ) 出品
1970年 「 万国博美術展<現代の躍動の部> 」 ( 万国博美術、大阪 ) 出品
1971年 比叡山延暦寺で得度し、法明白髪素道と号す
1987年 兵庫県文化賞受賞
1997年 「 白髪一雄展 」( 福岡市美術館 )
2001年 「 アクションペインター白髪一雄展 」( 兵庫県立近代美術館 )
「 具体美術協会 」・・・1954年8月頃、吉原治良のもとに糾合した関西の若手の前衛作家たちによって結成。" 人の真似をするな。今までにないものをつくれ " という吉原の指導のもと、若い作家たちが斬新な作品の発表を続け様に行う。その初期の実験性は近年、パフォーマンスアートやインスタレーションなど現代美術の様々な分野の先駆者として認められている。
白髪富士子 / Fujiko Shiraga
1928年 大阪に生まれる
1948年 白髪一雄と結婚
1955年 「 真夏の太陽にいどむモダンアート野外実験展 」で細長い板を縦に二分割した作品を発表。同年、具体美術協会会員となり、和紙を素材とした平面作品を制作する
1961年 自身の制作を停止し一雄のアシスタントとなる
●本アイテムは100%コットンの天竺生地を用い製作されています。40番手双糸です。
●ベースのクルーネックボディーに55%コットン、45%ナイロン混紡のシャツ生地を用いたVネックの前身頃のみをレイヤードし、肩線の部分で縫い付けられています。裾の両サイドにテープが付いており、後身頃のループに通っています。
●後身頃に白髪一雄氏の1999年の作品である「 うすさま 」をインクジェットでプリントしています。うすさまは、烏枢沙摩明王を意味し、密教における明王の一尊で、炎の神様です。前身頃に作品のクレジットの入ったパッチを配置しています。
20211226
FABRIC : Cotton100%
COLOR : Black
COUNTRY OF ORIGIN : Japan