2021年秋冬、ALMOSTBLACKのコレクションにおいて、日本の抽象画家である白髪一雄氏とのコラボレーションを実現しています。2シーズンに渡ってデザイナー中嶋氏のアンテナに掛かったアーティストをフックアップし、アートとファッションとの融合を具現化したアイテムを展開している同ブランド。毎回、アーティストサイドの著作権に関わる親族やスタッフにコンタクトを取り、正式なオファーを申し入れ、より深く、じっくりと追求した内容でコレクションを製作しています。世界的に著名なペイントアーティスト、ジャクソン・ポロックと肩を並べる程の作品価値が付いている白髪氏は、天井に吊るしたロープにぶら下がり、床に広げたキャンバスに勢い良く足で滑りながら描く手法、「 フットペインティング 」 の制作を1950年代から始めた美術作家です。本アイテムの後身頃には氏の代表作の一つである「 群青 ( 1985年作 ) 」をプリント。幾重にも青を重ね塗り、躍動感と共に色の奥行きを感じる素敵な作品ですね。また奥様である富士子氏も同様に美術作家であり、後身頃には富士子氏の作風 ( 割れ ) を連想させるディテールも取り入れていますね。アート価値の高い両名の作品を贅沢に取り入れた本作は、ALMOSTBLACKが得意とするミリタリー要素を盛り込んだ冬用のコートとなります。内側には取り外しが可能となるプリマロフト入りのキルティングライナーを採用し、それぞれ単体でご活用頂く事も可能ですので、秋から冬へと長い時期を通して3way仕様で是非お楽しみください。無骨な印象のミリタリーデザインと気品のあるアートを見事に融合させた本作は、熟考されたデザインでありながら非常にお買い求め易いプライス設定になっていると思います。
2021年8月13日入荷商品ALMOSTBLACK公式通販 オールモストブラック正規取扱店
マネキン着用サイズ : 1
マネキンサイズ
身長182cm、バスト90cm、ウエスト76cm、ヒップ88cm、肩巾53cm、袖丈63cm
RAF SIMONS STUDIOで経験を積んだ中嶋峻太氏が手掛けるメンズブランドALMOSTBLACK ( オールモストブラック )から、レイヤーモッズコートのご紹介です。
21AWのALMOSTBLACKのテーマは「 A-Un / 阿吽 」。
下記は、ブランドオフィシャルリリースです。
阿吽 ( あうん ) とは仏教の真言であり、宇宙の始まりから終わりまでを表す言葉とされ、2人の人物が呼吸まで合わせるように共に行動している様を阿吽の呼吸という。冨士子氏が板を割ったり、和紙をむしって表現した、"一筋の道"をハギで表現し、その上に"エネルギーの解放"を感じる一雄氏の作品を重ねる。二人のアーティストの表現が時に共存し、時に独立している。その様子を自分たちの視点で形にした。映像に残されたフット・ペインティングを制作中の一雄氏と冨士子氏は、コレクションを夫婦で共に制作する自分たちにとって共感する姿であり、それはまさに阿吽の呼吸だった。
白髪一雄 / Kazuo Shiraga
1924年 兵庫県に生まれる
1950年 村上三郎らとともに先鋭的グループ「 0 ( ゼロ ) 会」を結成する
1955年 具体美術協会会員となり、第1回具体美術展 ( 小原会館、東京 ) 出品
1970年 「 万国博美術展<現代の躍動の部> 」 ( 万国博美術、大阪 ) 出品
1971年 比叡山延暦寺で得度し、法明白髪素道と号す
1987年 兵庫県文化賞受賞
1997年 「 白髪一雄展 」( 福岡市美術館 )
2001年 「 アクションペインター白髪一雄展 」( 兵庫県立近代美術館 )
「 具体美術協会 」・・・1954年8月頃、吉原治良のもとに糾合した関西の若手の前衛作家たちによって結成。" 人の真似をするな。今までにないものをつくれ " という吉原の指導のもと、若い作家たちが斬新な作品の発表を続け様に行う。その初期の実験性は近年、パフォーマンスアートやインスタレーションなど現代美術の様々な分野の先駆者として認められている。
白髪富士子 / Fujiko Shiraga
1928年 大阪に生まれる
1948年 白髪一雄と結婚
1955年 「 真夏の太陽にいどむモダンアート野外実験展 」で細長い板を縦に二分割した作品を発表。同年、具体美術協会会員となり、和紙を素材とした平面作品を制作する
1961年 自身の制作を停止し一雄のアシスタントとなる
●本アイテムは、55%コットン、45%ナイロン混紡のオックス撥水生地を用い製作されています。
●スウェーデン軍のM-90コートをベースに、ライナーにはアメリカ軍のM-65モッズコートのライナーを立ち襟仕様に変えアップデートしたものを搭載しています。ドッキングも勿論可能ですし、それぞれ単体でもお召し頂けます。後身頃のハギは富士子氏の割れ目の作風のARTを切替えで表現し、さらに一雄氏の作品をプリントしています。
●後身頃のプリントは、白髪一雄氏が61歳の年、1985年の作品「 群青 」をプリントしています。「 群青 」は、阪神・淡路大震災で被害を受けた市立尼崎高校の新校舎が落成した際に寄贈された作品でもあります。
●天井から吊したロープにぶら下がり、床に広げたキャンバスに足で滑走して描く 「 フット・ペインティング 」 によって制作された作品です。
●白髪一雄氏は、フット・ペインティングによるARTを1955年から制作していましたが、この作品は初期のフットペインティングではなく、比叡山延暦寺に出家したのちに原点回帰した80年代のフットペインティング作品です。
●前身頃ウエスト部分に大型ポケットが付いています。
●ライナーのネック部分、肩部分にスナップボタンが付いており、アウターとドッキング可能です。ライナー袖口にはサイズ調整用のスナップボタンが付いています。
●ライナーにもウエスト部分と胸部分にポケットが付いています。
●ライナー中綿には、プリマロフト®を採用しており機能性もあります。
●プリマロフト®は、元々US軍の為に開発された超微細マイクロファイバー素材です。羽毛のように軽量で保温性と柔軟性が特徴です。また、羽毛にはない撥水性もポイントです。
●ライナーは瓢箪 ( ひょうたん ) 型のキルティングステッチを採用しています。
ABOUT ALMOSTBLACK ( オールモストブラック )
ALMOSTBLACK = 「 褐色 」
「 褐色 」 とは黒く見えるほど深い藍色。
平安時代 「 褐衣 」( かちえ ) という藍で染めた服が存在。
藍染めし、さらに光沢を与えるため、すり鉢で叩いて作られ「 搗く 」( つく ) または「 搗つ 」( かつ ) と呼び、「 褐染め 」( かちぞめ ) と呼んだ。その武官たちが着る 「 褐衣 」( かちえ ) を 「 褐色 」( かちいろ ) と呼ぶように、鎌倉時代 「 勝つ 」 と結びつけられ縁起物として武士たちが愛好。江戸時代 「 かちんいろ 」 と呼ばれ、明治時代は軍服が紺色だったため 「 軍勝色 」( ぐんかちいろ ) と呼ばれた古くから日本人に愛されてきた 「 褐色 」 をブランドネームにし、日本人のスピリットを感じさせる 「 褐色服 」 を目指します。
FABRIC : BODY ( Cotton55% , Nylon45% ) , PADDING ( Polyester100% )
COLOR : Black
COUNTRY OF ORIGIN : Japan