KNIT WITH BUTTON BLACK

ELIMINATORのベーシックなバイイングコンセプトは英国的であることです。しかしその根本にあるのは、英国人的な発想とファッションを単純なスタイルとしてではなく信念の一つとして捉えるスタンスです。COMME des GARÇONSはアート性の高い洋服であると同時に常に新しい価値観を模索し続け、アンチな精神をベースにイデオロギーに負けない自分自身を形成する為の挑戦を、ファッションを通して表現している点に共感し買い付けしております。それはまさに英国人的な精神に通ずるものがあると確信しています。COMME des GARÇONSブランドには複数のレーベルが存在しますが、当店にて扱わせていただいている " COMME des GARÇONS HOMME PLUS " はデザイナー兼、代表取締役でもある川久保玲氏が自ら手掛けるトップレンジ。卸先は国内でも数店舗しか許されていない貴重なコレクションとなっております。AW24シーズンのテーマは「SPIRITUAL WORLD」。昨今の混乱する世界状況を憂い嘆き、” 白は祈りの象徴 “ というデザイナー川久保氏の言葉を基に製作された秋冬のコレクションは、ピュアで清らかな印象を与える白いアイテムをショールックに盛り込み、ブラックを基軸にネイビーやグレーといった色と合わせたスタイリングを見せていました。また、今シーズンの特徴の一つとして、沢山のボタン装飾が施されたアイテムもルックに多数登場しております。ルックで使われていないアイテムも含め、ELIMINATORではボタンデザインシリーズからジャケット、シャツ、ニットをピックアップ。本アイテムはやや大きめシルエットのクルーネックニットの前身頃と後身頃にボタン装飾がアシンメトリーに施されており、単体でもインナーとしても秋冬コーデの中で活躍の場が期待できますね。ヤーンはアクリル70%・ウール30%の混紡糸を採用し、ミドルゲージのしっかりとした編み立てとなっております。これはあくまで個人的な見解ですが、常に世の平和を願い、ボタンを用いたアクセサリー等をハンドメイドで製作していたUKのスタイリスト、ジュディ・ブレイムへのオマージュのようにも感じます。手作業によるボタン付けによって、シンプルな形ながらも特別なニットに仕上げたギャルソンらしい一枚だと思います。