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Designer : Judy Blame ( ジュディ・ブレイム ) / Establishment : 2020 A/W / Country : UK / Category : Art , Culture

UKのスタイリスト、ジュエリー・デザイナー、そしてアーティストとして一つのカルチャーを築き、現代のシーンにも影響を与え続けているクリエーターJUDY BLAME ( ジュディ・ブレイム )。以前は、JUDY BLAME自身の名を冠したブランド名でのリリースが主でしたが、AW20よりブランド名を " AVAILABLE NOWHERE " としています。 【JUDY BLAME ( ジュディ・ブレイム ) 経歴】 1960年2月12日生まれ、2018年2月19日没。本名はクリス・バーンズ。アーティストネームJUDY BLAMEの名付け親は、JUDY BLAMEの友人であるファッションデザイナーのアントニー・プライスとモデル・美容師だったスカーレット・キャノンです。

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AVAILABLE NOWHERE : JUDY BLAME

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Designer : Judy Blame ( ジュディ・ブレイム )
Establishment : 2020 A/W
Country : UK
Category : Art , Culture

UKのスタイリスト、ジュエリー・デザイナー、そしてアーティストとして一つのカルチャーを築き、現代のシーンにも影響を与え続けているクリエーターJUDY BLAME ( ジュディ・ブレイム )。以前は、JUDY BLAME自身の名を冠したブランド名でのリリースが主でしたが、AW20よりブランド名を " AVAILABLE NOWHERE " としています。 【JUDY BLAME ( ジュディ・ブレイム ) 経歴】 1960年2月12日生まれ、2018年2月19日没。本名はクリス・バーンズ。アーティストネームJUDY BLAMEの名付け親は、JUDY BLAMEの友人であるファッションデザイナーのアントニー・プライスとモデル・美容師だったスカーレット・キャノンです。

1980年当時、ジュディ・ブレイムが20歳の頃、彼はコートチェッカーとしてクラブで働いていましたが、お客様から預かったコートなどを他のお客さんに着せていたり ( くしくもスタイリストという後の仕事に役立ったとも言えるかもしれません ) 、この他にもお騒がせと言えるような事を様々していました。当時の友人が思いつきで何となく彼をジュディ ( このジュディは女優のジュディ・ガーランドが由来 ) と呼ぶようにはなってはいましたが、ジュディの性格を把握していた周囲は何か事件が起こると、皆、ジュディのせいだ!と言うようになり、「せいだ!」 = 「BLAME」をジュディにつけてジュディ・ブレイムと呼ぶようになりました。本人が気に入りそのままアーティストネームとなりました。

その後、アクセサリー製作をし始めるのは1981年以降です。当時は、お金もない為、UKらしくD.I.Y.精神で廃材やおもちゃの包装、お菓子のゴミ、海岸の貝殻などを集めて製作していました。D.I.Y.精神で始めたこのアクセサリー作りは、後々革命的になります。マルセル・デュシャンが便器に「泉」と名付けたように、、、ピーター・サヴィルが超新星爆発の波形をレコードジャケットのアートワークにしたように、、、JUDYは捨てられて本来の意味を失ったものに別の命を与えてアートに昇華させ、新たな美意識や価値観を作り出し評価を得た人物です。

生前、ジュディ・ブレイムはインタビューで 「私はダイヤモンドが安全ピンより優れているとは思いません。私にとってそれはただの物や形です。すべてに美しさを感じています」。と語っています。

1986年に、シューデザイナーのジョン・ムーアが主導となりスタートした、The House of Beauty and Cultureにジュディ・ブレイムは参加しました。靴をジョン・ムーア、服をクリストファー・ネメス、アクセサリーをジュディ・ブレイムが担当。当時のメンバーはジョン・ムーア、クリストファー・ネメス、ジュディ・ブレイム、デイブ・ベイビー、スカーレット・キャノン、アラン・マクドナルド、リチャード・トリー等です。

The House of Beauty and Cultureは、セレクトショップの元祖ともいえる存在であり、話題のスポットとして、ボーイ・ジョージやリー・バウリー、デレク・ジャーマン、マルタン・マルジェラ等が当時通っていました。

その後、The House of Beauty and Cultureは三年ほどで自然消滅し、ジュディ・ブレイムはスタイリストとして活動します。雑誌としては、i-D MGAZINEやFACE MAGAZINEで活躍。この二つはその雑誌が存在する前と後での区切りが出来る程、影響力のあるファッション・カルチャー誌と言われています。特にテリー・ジョーンズが創設したi-D MGAZINEは、ストリートスナップの元祖であり、世界初の絵文字も生み出しました。i-Dのロゴを縦にすると、片方の目を閉じた人の顔になっており、故にi-Dのカバーのモデルは、必ずウインクや手で片方の目を隠したポージングとなっています。ジュディ・ブレイムは、雑誌のスタイリングの他、ボーイ・ジョージ、ビョーク、ネナ・チェリー、マッシヴ・アタック等のミュージシャンのスタイリングやコレクションデザイナー達とのコラボレーションも精力的に行っていきます。余談として、ストリートハントやミックススタイリング ( ヴィンテージやミリタリーウエアとメゾンブランドのミックスコーディネート。当時は御法度でした ) を初めて行なったと言われるスタイリストである、レイ・ペトリが結成したバッファローというクリエイターチームともジュディ・ブレイムは親交があり、当時も今も皆にリスペクトされていた人物です。

現在世界中で活躍している多くの超有名デザイナー達は、ジュディ・ブレイムをフェイバリットクリエーターに挙げています。例えば、Diorのメンズダイレクターを務めるキム・ジョーンズにとって、ジュディ・ブレイムはHEROの一人であり、Louis Vuittonダイレクター時代も現在のDior時代もジュディ・ブレイムとコラボレートしたアイテムをリリースしています。

ジュディ・ブレイムを明確に表現した言葉があるのでご紹介します。
SHOWstudioの写真家兼ディレクターであるニック・ナイトは、ジュディ・ブレイムについて、「常にユニークであり、常に弱者のチャンピオンであり、常に反体制であり、常に刺激的で、非常に才能があり、常に100%。素晴らしい」。と語っています。

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AVAILABLE NOWHERE : JUDY BLAME アヴェイラブル ノーウェアー : ジュディ ブレイム

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