ISLE SKATEBOARDS from UK
08.11.2017

ISLE SKATEBOARDSは、元Blueprintのライダー兼ディレクターを務めたポール・シャイアとニック・ジェンセンが中心となり、2013年からスタートしたUKのスケートチームです。


ISLE SKATEBOARDSの名の由来は、ISLAND、島です。自分の島を見つけて欲しいという願いが込められています。

人から豹へ。人から車へと。あるモノが、またある別のモノへと変容 ( トランスフォーメーション ) していく手法はオリバー・ラリック特有の表現方法と言えます。現実世界とインターネット上の世界との境界線があやふやになってきている現代においてアーティストとしてアートを通じて何が出来るか? 自分が何者なのか? 変化し続ける事は良い事なのか悪い事なのか? 現実では有り得ないグラフィックを発表する事で受け手にその意図を考えて貰える事を期待したアートワークとなっております。
<オリバー・ラリック>
ウィーン応用美術大学でグラフィック・デザインを学び、現在はドイツ・ベルリンに生活と制作の拠点を置いて活動しています。3Dプリンタを用いた立体物や映像など、多様な形式の作品を世界各地で発表しています。2015年から2016年にかけて日本でもKaikai Kiki Galleryにて個展を開催しています。


芸術における複製という点で言うと、ドイツの思想家ヴォルター・ベンヤミンは著書 「 複製技術時代の芸術作品 」 で、このように表現しています。
「 芸術作品が技術的に複製可能な時代に衰退するもの、それは芸術作品のアウラ ( オーラ ) である」。
オリバー・ラリックは、ヴォルター・ベンヤミンの意見には完全に同意しないと語っています。例えば、モナリザを描いているすべてのTシャツ、ライターなどのグッズ類の存在は、ベンヤミンに言わせればオリジナルのオーラが衰退したもの( この事を良いとも悪いともベンヤミンは断定していません ) ですが、オリバー・ラリックは、ルーヴルへと向かうきっかけ、言わば招待状として新たな機能や価値を持つ。変化による複製や変換・再生はオーラを増幅するようだとも語っています。つまりは、ベンヤミンの言う複製=オーラの消失には当てはまらないと。
http://www.eliminator.co.jp/wp/notice/this-is-not-clothing-by-jam-sutton/
上記はYOUTUBEにアップされているオリバー・ラリックの映像作品「 VERSIONS 」です。この他、ここではご紹介致しませんが、オリバー・ラリックに関して、キュレーターであるアンドレア・ニュースティン氏が詳細な考察を記載している記事 ( 日本にてオリバー・ラリックが個展を開催した際の記事です ) がWEB上アップされており非常に参考になりますので、是非ご検索してご一読下さい。







世界中何処にいようとも自分の島を見つけて欲しいという想いのISLE SKATEBOARDSと、現実とインターネット世界が交錯する現代において各々の存在意義を考えるきっかけとなるようなART活動を行うOLIVER LARICとのコラボレーションアイテムから、皆さんに何か感じて頂けるものと思っています。